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作成日:2023.12.31

心に残るクリエイティブ 2023

心に残るクリエイティブ 2023

この前2023年になったと思ったら、もう年末です。
今回は2023年に出合ったさまざまなクリエイティブの内、特に心に残ったものをピックアップしてご紹介します。

肖像権諸々の理由で、各キャンペーンのイメージ画像は「いらすとや」さんの素材を使用しております。
(キャンペーンのイメージに即した画像がパパッと見つかるいらすとやさん...流石です...!)

カップニャードル(日清食品)

カップニャードル(日清食品)

カップヌードルは2021年に、期間限定でフタの開け口を2つに増やし、フタの裏にネコのイラストをデザインするパッケージを打ち出しましたが、今年の10月にこの「フタ裏ネコ」を復活させ、スマートフォンで飼うことができる体験型のオリジナルゲーム「カップニャードル」が発表されました。

日清食品らしさ満開の本コンテンツは、商品のフタ裏に印刷されたバーコードをスキャンするだけで「ニャードル」と遊んだり、「自分の部屋」を飾り付けたりすることができ、ユーザーが自分だけの空間を作り出す楽しさと、商品購入後にも楽しめるコンテンツということで話題を呼びました。

カップニャードル - 日清食品

日清食品のキャンペーンはいつもどこかに真新しさがあって参考になるよね。

キャンペーンページに記載された二次元コードを読み込むと、他の飼い主の部屋をのぞける機能が面白かったなぁ。

ちなみに、ニャードルはカップヌードルの公式Xアカウントで2023年12月23日にお別れの挨拶をしていたよ。

にゃんと...寂しいよ。

できないことは、みんなでやろう。(丸紅)

できないことは、みんなでやろう。(丸紅)

このウェブサイトは、総合商社の丸紅株式会社が2022年より掲げている「できないことは、みんなでやろう。」のスローガンに基づき、堺 雅人さんを起用した新CMとあわせて、丸紅グループが掲げる「ネイチャーポジティブな社会の実現」の具体的な取り組みを説明する構成になっています。

丸紅では、2022年にワンピースのキャラクターを起用した企業広告も出しており、当時も注目を集めていました。
企業を知ってもらうためには、まず関心を持ってもらうことが大切ですが、丸紅は、幅広い層に周知されている漫画のキャラクターや人気俳優を起用することで、総合商社に対しての間口をうまく広げられていると感じました。

制作されたCMも非常に創造的で、視覚的に魅力的な要素がたくさん詰まっています。
SNSでは「情報量が多い」といった意見もありましたが、雑然としているように見せて、実はとても繊細に作られているクリエイティブは、参考になります。

できないことは、みんなでやろう。 - 丸紅株式会社

リリース - 丸紅株式会社

ネットでの話題性は高かったね!

前回に引き続き、"総合商社"を、新世代をはじめとする幅広い層に訴求するぞ!という攻めた勢いを感じたね。しかも今回は、話題の日曜ドラマ「VIVANT」の放送中にCMが限定公開されて、テレビとインターネットのクロスメディアを楽しむこともできたんだよ。

Xでもトレンド入りしていたよね。

モノを売らないお店(ビームス)

モノを売らないお店(ビームス)

「モノを売らないお店」とは、ビームスが、物々交換と衣料品回収を主軸に据えて行われた期間限定のイベントです。
このイベントでは「つづく服。」というテーマのもと、モノとモノとの交換を中心に据え、リユース・リサイクルを目的とした衣料品回収も行われました。

イベントでは、ビームスのスタッフやプロジェクトに共感したクリエイターが、自分の想い入れのあるアイテムを出品し、来場者は自分の想い入れのあるアイテムを持参して、他の出品物と交換することができました。また、着られなくなった衣料品を持参することで、ビームスの経年在庫や店舗の装飾家具など、商品として販売予定のないものから好きなものを選んで持ち帰ることができました。

「モノを売らないお店」が原宿に期間限定でオープン!モノとモノとの交換を通して、モノの価値やライフサイクルを一緒に考えませんか? - BEAMS

消費を通じて、サステナビリティやリサイクルの重要性をうまく強調したイベントだったよね。

モノの交換だけでなく、モノが持つストーリーを交換する「ストーリー交換ブース」というのもユニークだったよね。

ファストファッションやECサイトの普及によって、手軽に安価な服が手に入る昨今にこういう消費者体験ができると、モノに対する考え方を改めるきっかけになるし、消費者とのつながりを深めるイベントは、よりブランドの価値を高められるよね。

お~いお茶 カテキン緑茶シリーズ(伊藤園)

お~いお茶 カテキン緑茶シリーズ(伊藤園)

CMに起用されたタレントがなんと、AIで生成された「AIタレント」だったことが話題になった、伊藤園の「お~いお茶」ブランドのカテキン緑茶シリーズの新CMも興味深いクリエイティブのひとつでした。
日本初のAIタレントとして、SNSで話題になったこちらの新商品ですが、製品の特性や利点を明確に伝えた特設ページは、健康意識の高まりに考慮された見せ方になっており、デザイナー視点でみるととても勉強になる一ページです。

お~いお茶 カテキン緑茶シリーズ - 日清食品

大手の飲料メーカーが、タレントにAIを起用したという点にインパクトがあったよね。

そうだね。対して、ウェブサイト自体は奇をてらわず「情報を見やすくわかりやすく」設計されている点も良かったね。

#これ誰にお礼言ったらいいですか(パーソルグループ)

#これ誰にお礼言ったらいいですか(パーソルグループ)

パーソルホールディングスが、今年の勤労感謝の日に合わせて「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクトを始動し、日経新聞に大体的な新聞広告を出して、話題になりました。

本プロジェクトは、パーソルグループが掲げる “はたらくWell-being” の実感向上につなげることを目指し、誰かの粋な計らい・ピンチを救ってくれたサービス・心動かされた仕事など、「世の中にあふれるいつかの名前も知らない誰かの仕事」に対しての感謝をハッシュタグで集めて称え、その仕事を行った本人に、パーソルが感謝の気持ちを届けるというものです。

SNSを活用して、「名仕事」をたたえ、感謝の気持ちを伝えるという流れが、時代の潮流に沿ったキャンペーンだと感じました。また、このような取り組みは、働くことの喜びや満足感、そして社会への貢献を強調し、、パーソルグループが目指す働く人々の Well-being を高めるきっかけにもつながると思います。

#これ誰にお礼言ったらいいですか - PERSOL(パーソル)グループ

これが本当の勤労感謝の日!って感じのプロジェクトだったね。

街中スキマ広告(タイミー)

街中スキマ広告(タイミー)

株式会社タイミーでは、タイミーのサービス開始5周年を記念した施策の一環として、渋谷の街中の様々な“スキマ”を彩る広告を展開しました。
「スキマ時間」を活用するタイミーと、建物が密集している渋谷だからこそできるユニークなキャンペーンで、実際にキャンペーン期間中に渋谷に行ったら、「スキマ」を探さずにはいられませんでした。

スキマバイトサービス「タイミー」が渋谷の街の“スキマ”を彩る「街中スキマ広告」を11月17日より展開 - 株式会社タイミー

タイミーじゃないとできない「ならでは」な見せ方いいね!

プレスリリースに掲載されている自販機下の広告、見つけたかったけど、探しきれなかったのが心残り...またやって欲しいな~!

見る人からそう思わせたら、キャンペーンとして大成功だね。

!!確かに...

団ランランタン(味の素)

団ランランタン(味の素)

味の素株式会社が開催した「団ランランタン」プロジェクトとは、ライトを点灯させたスマートフォンと、特設ページからダウンロードできるランタンになる印刷用データを活用して、食卓を明るく照らす「団ランランタン」が完成します。制作し、それを通じて食卓の会話を促すことを目的としています。

「団ランランタン」プロジェクトとは、味の素株式会社が開催したキャンペーンで、ライトを点灯させたスマートフォンと、特設ページからダウンロードできるランタンになる印刷用データを活用して、食卓を明るく照らす「団ランランタン」を作成し、それを通じて食卓の会話を促すことを目的としたものです。

このプロジェクトは、近年話題になっているファビング問題に着目したもので、食事中についつい触りがちなスマートフォンを置いて、大切な人との食事を楽しもうという視点もさることながら、ダウンロードできる4種類の「団ランタン」のデザインも魅力の一つです。それぞれのデザインにコンセプトがあり、可愛らしさと、ランタンになった時に見えてくるストーリーがたまりません。

団ランランタン - 味の素株式会社

「ファビング問題」って...?

「Phubbing(ファビング)」とは、「phone(電話)」と「snubbing(冷たく扱う、無視する)」を組み合わせた造語で、スマホをいじりながらのコミュニケーションの有害性を表す単語なんだ。

ぼくも、食事の時もスマホを触っちゃってるかも...

利便性が高いだけに手放すのは難しいけれど、こういうプロジェクトをきっかけに、ちょっとスマホとの距離を置いて、相手との会話がはずむのは良いことだよね。

確かに!たけうちちひろさんが手掛けたランタンのデザインも可愛いね。

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