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作成日:2023.12.01

アクセス解析をする時、Googleタグマネージャーを使う?それともGA4タグを直接はりつける?

アクセス解析をする時、Googleタグマネージャーを使う?それともGA4タグを直接はりつける?

おさらい

Google Analytics 4(GA4)とは?

Google Analytics 4(GA4)とは、ウェブサイトやアプリの利用状況を調べるためのツールです。これを使うと、どのページがよく見られているのか、どのページから離脱してしまうのか、どの広告から訪れる人が多いのかなど、さまざまな情報を得ることができます。

※ご参考:[GA4] 次世代のアナリティクス、Google アナリティクス 4 のご紹介 - アナリティクスヘルプ

Googleタグマネージャー(GTM)とは?

Googleタグマネージャー(GTM)とは、ウェブサイトに設置する「タグ」と呼ばれるコードを管理するためのツールです。これを使うと、HTMLを直接触らなくてもタグの設置が可能で、設定ミスによる影響を最小限に抑えることができます。また、他部署や社外の人にも、簡単かつ安全に共有できます。

※ご参考:

それぞれのメリット・デメリットは?

ウェブサイト運用において、アクセス解析は欠かせない要素です。
アクセス解析を行うには、GA4のタグをウェブサイトに直接はりつける方法と、GTMを利用する方法があります。
以下の表で、それぞれの方法についての主なメリット・デメリットについて説明します。

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メリット デメリット
GTM
  • 各種イベントを一括で設定・管理することができる
  • 複数のタグの設定・配信作業を並行で行える「ワークスペース機能」がある
  • タグの設定を管理画面上で行うためHTMLを直接触る必要がない(初期設定を除く)
  • 公開前に設定したタグの動作検証ができる「プレビュー機能」がある
  • 全てのタグを一括で管理するため、アカウントに問題が生じた場合、タグを設定したウェブサイトに大きな影響を与える可能性がある
  • ソース上にタグが表示されないため、どのページにどのタグが設定されているか確認できない
  • GTMの知識が必要
GA4
  • GA4管理画面で発行されるタグをHTMLにはりつけるだけで計測を開始することができる
  • ソース上にタグが表示されるので、どのページにどのタグが設定されているかの確認が容易
  • GTMの知識がなくてもアクセス解析が始められる
  • タグの変更履歴などをバージョン管理ツールなどで別途管理していないと、どのページにどのような計測を設定したか分からなくなる
  • タグ差し替え・追加・削除する場合、計測対象の全ページのタグを編集しなければならない
  • タグの記述にミスがあっても計測結果を見るまではそれが分からない
GTMの「ワークスペース機能」とは?

GTMのアカウントを作成したらコンテナ(タグやトリガー等を管理する入れ物)を作成しますが、このコンテナに対してさらに細かい領域を作成し、タグを管理したい時に使用するのが「ワークスペース機能」になります。

ワークスペースを使用することで、タグの設定やテストをそれぞれのスペースで独立して行えるため、チームメンバーや広告代理店などの外部パートナーが別々のワークスペースで並行して作業を実施できるようになります。

※ご参考:ワークスペース - Googleタグマネージャーヘルプ

この機能を使えば、「他のメンバーが編集中のタグを誤って公開しちゃった..」「前の人の作業が終わるまで触れない...」なんていうこともなくなるから安全に運用できるよ~

無料版のGTMでは1つのコンテナに対して3つまでワークスペースを作成できるんだよね?

そうだね!もし4つ以上のコンテナを作りたい場合は タグマネージャー360 を利用する必要があるよ

GTMの「プレビュー機能」とは?

公開前にタグが正しく設定されているかを確認するための機能です。この機能を活用することで公開後にエラーが発生するリスクを軽減できます。

また、プレビューモードを開始すると、設定したタグの動作状況をリアルタイムで確認できるので、タグがきちんと動作しているか否か、動作していない場合はどの部分で問題が発生しているかを検証することができます。

※ご参考:コンテナのプレビューとデバッグ - Googleタグマネージャーヘルプ

プレビューモードは共有できるから、他のチームチームーや外部パートナーなど複数名でタグの動作確認ができるよ!

みんなでレビューできれば安心だね

ちなみに、プレビュー時に表示されるデバッグUIのURLを、シークレットモードで開いたスマホやタブレットなど、任意の実機に送ればデバイスごとの挙動の違いも確認できるよ~

まとめ

ということでタイトル回収。
アクセス解析をする時、Googleタグマネージャーを使う?それともGA4タグを直接はりつける?」という問いに対する私の見解は、

「タグ管理の柔軟性と効率性を求める場合はGTMの利用を、
シンプルさと直感性を求める場合はGA4タグの直接はりつけをお勧めします」

です。

Googleタグマネージャー(GTM)を使用すると、複数のタグを一元管理でき、タグの追加・変更が容易になります。また「ワークスペース機能」や「プレビュー機能」といった便利な機能が備わっているので、柔軟かつ効率的な運用が実現します。

一方で、GA4タグを直接はりつける方法は、設定がシンプルでGTMを理解する必要がないため、初心者には取り組みやすいかもしれません。ですが、タグの追加や変更を行う際には、都度コードを修正する必要がありますので、サイト運用をしていく内に「これも計測したい」「あれも計測したい」となった場合、管理が煩雑になる可能性があります。

一長一短?なのかな...むきぐり君はどう思う?

そうだなー。ぼくの経験上、大規模なウェブサイトの場合や、複数のタグを複数社(複数人)で管理する場合は、GTMを使用したほうが設定の追加・変更もしやすいから、おすすめかな。あとは、GTMをどれだけ使いこなせるかにもよるね。

なるほど!どちらの方法を選択するかはニーズやスキルによるんだね。

そうだね。最適な選択をするためには、まずそれぞれの方法の利点と制限をきちんと理解することが重要だと思うよ。

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